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2021年は希望の年!
~With/Postコロナ、リモート/テレワーク、DX時代に必要なマインドセットとは~
感謝と希望の言葉を語る
2021年、初めてのブログです。
新型コロナ・ウイルスの第3波の勢いが止まらず、昨年の春に続き、1都3県では2回目の緊急事態宣言が発令されました。未だに日本を含む世界では終わりの見えない戦いの真っ只中にいます。見えないウイルスが人の心に不安、不信、怖れを生じさせ、時には疑心、偽証、ののしり、悪い考えに発展していきます。人の口に入るものは腹に入り、栄養となり、排出されますが、人の口から出る言葉は心から出るもので、なかなか消失しません。時に言葉は、目に見える私たちの世界や大切な人々、そして自分をも汚し、暗くしていきます。ないもの、失ったものに目を留めずに、逆に私たちの周りにある「感謝」すべきことを数えてみてはどうでしょうか。思いのほか、数多くあることに気付くことができるかも知れません。コロナの影響で大変だったが会社が存続している、仲間がいる、働くことができている、お客様が必要としてくれている、待ってくれている。
そして、2021年のスタートを切ったばかりの今こそ、「感謝」と「希望」を言葉で語ってみてはどうでしょうか。このブログの読者の皆様は人材育成、組織開発に携わる方、または興味を持たれている方が多いと思います。皆様が語る言葉に大きな影響力を乗せて、発することは大きな意味があるのではないかと信じます。
当社ではリーダーシップを「影響力」と定義しています。それはタイトル・役職、権限に関わらず、誰もが発揮できるものです。時には力の無い新入社員が経営者に影響をもたらすことも十分可能です。私たちは組織と人の成長に直接的に関与することができ、リーダーシップ・影響力を発揮できる立場にいます。私たちが計画する一つ一つの施策や研修が、組織と社員・スタッフの成長と発展に寄与するものとなります。私たちがそのようなリソース(源)であること自体が大いに感謝すべきことではないでしょうか。
私の体験談
少しばかり、私が以前勤めていた会社のことを回想します。当時勤務していた会社の売り上げは、毎年倍々ゲームで右肩上がりの絶好調でした。日本の殆どの主要都市に支店を構え、社員の採用を積極的に行いました。私が任せられていた支店も、当初は3人でスタートしましたが、3年後、私が異動する頃は50名を超えていました。皆でIPO(株式新規公開)を目指し、達成することもできました。しかし、絶好調だと思っていたのも束の間、リーマンショックの影響を大きく受け、業績は急降下の一途を辿りました。業態の拡大、急激な人員増がボディブローのように効いてきました。丁度その時、同じ業界の外資企業との合併の話が舞い込んできました。私たちは自らの会社の価値を少しでも高く上げる必要に迫られました。業績下降に歯止めをかけるためにあらゆる努力を行い、拡大した支店の統廃合、早期希望退職、そして、それだけでは足りずに退職勧奨なども実際に行いました。結果的には、大きな犠牲を払い、会社はスリム化を達成し、価値を上げることができ、外資企業との合併を果たし、リーマンショックの波を超えることができました。売上向上、会社の発展、IPOを共に目指した仲間に退職してもらうことは断腸の思いで、大きな痛みが伴いました。当時の私のマネジメントしていた組織は最大で120名いましたが、90名弱までに絞らざるを得ませんでした。連日、個人面談で、それこそ悪夢のようでした。
組織を強くする施策
会社の価値を上げる、ぜい肉を排除し、筋肉質にする施策には、いくつかあります。まず、一つ目は今詳述したような所謂「リストラ」という手法です。企業は永続すること、ゴーイングコンサーン(going concern)でなければならいので、有効な策です。残念ながら、もしかすると多くの企業が2021年、22年にこの方法に着手しなくてはならないかも知れません。即効性はありますが、大きな痛みを伴います。二つ目の施策としては、今私たちが携わっている「人材育成」「組織開発」という手法です。今いる人員を強化し、組織全体を強くして行こうという考え方です。私も前述の会社を去る時、会社を強くするにはリストラという手法を取るのではなく、人材育成というやり方で企業を強くしたいと決心し、後に当社(クインテグラル)に参画しました。一人の優秀なマネジャーやエースばかりではなく、成果を発揮できる社員やスタッフを倍加すること、ここに私たちは希望を見出しています。即効性を期待するのではなく、中長期の視点に立つ必要があります。三つ目の手法として、リストラと人材育成のコンビネーションです。現実的な手法かも知れませんが、相反するメッセージを発することにもなります。やはり当社は、変わらずに二つ目の「人材育成」「組織開発」という手法、人の成長の可能性を追求したいと思います。
「三方良し」のマインドセット
昨年最後のブログでは今年重要となる能力・スキルについて述べました。年初の今、人材育成・組織開発に携わる私たちのマインドセットを明確にすることが先ず重要だと思われます。いずれ困難がやってきて、揺さぶられる時がやってくることでしょう。嵐が来ると簡単に流されてしまうような砂地の上ではなく、固く揺らぐことのない岩の上に立っている必要があります。揺らぎそうな時にこそ、原点に回帰しなければなりません。
「どうして私がこの組織に存在するのか」
「使命は何なのか」
「誰のための仕事なのか」
これは個人によって、それぞれではありますが、少なくとも、私たちに共通していることは、直接的に人と組織の発展に関与することができ、お客様・世間の一助となることができることです。所謂、「三方良し」の達成を目指していることです。これは私たちにとっては困難ですが、希望となり、決して失望に終わることがないものです。いずれ、誇りを持つことができるようになるでしょう。
信じること・行動すること
テスラ社、そしてスペースX 社のCEOであるイーロン・マスクは火星に人を送るだけではなく、文化を発展させることを本気で信じ、昨年ロケットの打ち上げに民間で初めて成功しました。宇宙飛行士の野口さんも期待を寄せているようです。マスク氏のインタビューにはBelieveやFaithという単語が頻出します。きっとエジソンやライト兄弟、過去の発明家・偉人と言われる人たちも同じく、未だ見たことのないもの・ことを信じ、邁進したのだと想像します。明日や未来を見た人は誰もいません。しかし、心や頭の中で描いたことを実現できると信じ、行動しなければ、何も始まらず、manifest(現れる・明らかになる)することもないでしょう。
私たちは暗い将来よりも、明るい未来が来ることを信じます。人材育成や組織開発を通して、三方に「良し!」と言っていただけるよう貢献したいと思います。2021年は大回復(Great Recovery)の年であることを信じて、ともに行動して参りましょう。
勇気に満ちたマザー・テレサの言葉を最後にお送りします。
“God doesn’t require us to succeed; he only requires that you try.”
「神様は私たちに成功してほしいなんて思っていません。ただ、挑戦することを望んでいるだけよ。」
皆様にとって、素敵な2021年となりますことを心より願っております。
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AMAは、1923年にニューヨークで設立されたマネジメント研修の分野で世界を代表する国際教育研修機関です。世界において10万人以上の個人クライ アントと約1万社もの法人クライアントから高い評価を受けています。 グローバルナレッジマネジメントセンターは、2012年2月より、AMA (American Management Association)のサービスを国内で唯一提供する会社として設立され、2017年10月、アジアへのAMAサービス展開 に合わせ、社名をクインテグラル株式会社に変更いたしました。