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英語でのオンラインプレゼンのコツ
クインテグラルの研修コース「英語でのオンラインプレゼンテーションスキル」の講師でもあり、コース開発者でもあるメテ・ヤズジ氏に、英語でのオンラインプレゼンにおける課題やコツを聞きました。
日本人が失敗しがちな点
日本人が英語でオンラインプレゼンをする際に、陥りがちな点は何ですか。
緊張
慣れない英語でのプレゼンなので、緊張される方が多いです。また、伝わらなかったら、難しい質問が来たらどうしようと心配されます。日本人同士であれば、事前に根回しができますが、海外とのやり取りではそれもできません。短時間での勝負になるので、プレッシャーも大きいです。
イントロが長い
通常、海外とのコミュニケーションでは、ローコンテクストで話すことを意識します。これにとらわれすぎて、本題の背景などを延々と説明される人が多いですね。そうすると、聞き手はイライラして、「何が言いたいの?」「だから、何?」と言ってきます。このような場合は、最初にキーポイントのみを説明して、詳細は後で必要に応じて説明をするといった形にすれば、うまくいきます。
文字が多い
パワーポイントのスライドの文字が多すぎて、相手に伝わっていません。資料を読んで分かるならば、わざわざプレゼンをする必要がありません。プレゼンが、スライドを淡々と読むだけになっている場合が多いです。
英語でのオンラインプレゼンのコツ
どうすれば、英語でオンラインプレゼンがうまくできるようになりますか。
プレゼンは、一方的に話をして終わりではありません。相手に伝えて、理解してもらい、こちらの意図する行動をとってもらうことです。例えば、プロジェクトミーティングの場であれば、メンバーを巻き込んでものごとを進めていく必要があります。外資系の企業の場合であれば、海外のステークホルダーに日本のビジネスを理解してもらい、何かの承認を得ることになります。
プレゼンがうまくなる最短の道は、研修コース「英語でのオンラインプレゼンテーションスキル」を受講していただくことです。そう言ってしまうと身もふたもないので、研修を受けなくてもできることを紹介しますね。
プレゼンの目的を明確にする
聞き手にどうしてもらいたいのかを明確にしておきます。これが不明瞭だと、余計な情報を伝えてしまうなどうまくいかなくなります。
パワーポイントは後から
皆さんがやりがちなことは、まずパワーポイントを作ってしまうことです。パワーポイントありきではなく、何もない環境で、どう伝えていくかに集中してください。エレベータピッチのようなことをイメージするとわかりやすいですね。自分なりのストーリーができれば、補助としてパワーポイントを使えば良いのです。
リハーサルを行う
英語でのプレゼンは、非常に緊張します。ましてオンラインならば、伝わっているのかどうか分かりにくい状況です。そのため、リハーサルは必ずしてください。同僚相手に行うのも良いですし、スマートフォンなどで録画をして自分で見るのでもかまいません。
シンプルに説明する
英語を話す際は、普段使っていない単語をできるだけ使わないことです。うまく発音できずに、伝わらない可能性があります。自分の語彙の中で、シンプルに説明してください。もちろん、スライドの情報も同様にシンプルにします。
普段から感情のコントロールをする
緊張しがちな方は、普段から感情のコントロールをすることをおすすめします。プレゼン中に予想外の質問がきても、動揺せずに一呼吸をおいて質問の意図を確認するとか、緊張していることを自覚するとかなどです。私自身、非常に緊張するタイプです。そのため、プレゼンの前には、内容を腹落ちするまで入念に準備をします。研修を始める前には、瞑想を行い、伝えたいメッセージに集中します。受講される方に何を伝え、何を持ち帰ってもらうのかを想像します。最近、研修前にハーブティを用意し、香りでリラックスしてから実施しています。
日本人の課題を解決できるようカスタマイズしたコース
米国AMAのコースをそのまま提供するのではなく、日本人用にカスタマイズをされたそうですが、どのような点ですか。
米国AMAのコースは、英語を話す人が対象のものです。言葉の壁については、ふれられていません。そのため、日本人のメンタリティや言葉の壁についての項目を追加しました。先ほどお話しました日本人が失敗しがちな点にもふれています。また、プレゼンに不慣れな方でも取り組めるように、プレゼンの準備段階についても内容を拡充しました。日本語で開催している「ビジネスプレゼンテーションスキル」を受けていない方でも、学習できるような内容になっています。
最後に
本コースにご関心がある方へメッセージをお願いします。
私は英語を母国語としていません。日本人の方の苦労が多少はわかります。プレゼンにおいて、私の実体験も含めてお伝えしていきます。研修では、教科書的に進めるのではなく、受講者の皆様の海外ビジネスでの課題解決の一助になればと考えています。私は、研修講師だけではなく、ビジネスコーチとしても活動しています。研修を通して、個々の強みを発見して、そのすばらしさを磨いていければと思っています。受講された方が学ぶだけではなく、体験を楽しみ、変化を起こしていただくことを望んでいます。
関連コース
・Business Presentation Skills in English
・オンラインビジネスプレゼンテーションスキル
全プログラム オンライン対応
クインテグラルでは、豊富なプログラムを数多くご用意しております。ビジネス経験豊かな講師のもと、みなさまのビジネスを更に加速させるお手伝いをいたします。すべてオンラインでの対応も可能なため、環境に応じた実施方法をご選択いただけます。
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デジタルラーニングサービス
インタラクティブなコミュニケーションを実現するライブセミナーや、個人のペースで進められるオンデマンドトレーニング等、多彩なオンラインツールを組み合わせ、人材育成のニーズや課題に応じたデジタルラーニングサービスを提供しております。
提供サービス
- オンライントレーニング
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- オンラインビジネスシミュレーション
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クインテグラルで実施したデジタルラーニングの実績について、一部ご紹介しております。
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AMAは、1923年にニューヨークで設立されたマネジメント研修の分野で世界を代表する国際教育研修機関です。世界において10万人以上の個人クライ アントと約1万社もの法人クライアントから高い評価を受けています。 グローバルナレッジマネジメントセンターは、2012年2月より、AMA (American Management Association)のサービスを国内で唯一提供する会社として設立され、2017年10月、アジアへのAMAサービス展開 に合わせ、社名をクインテグラル株式会社に変更いたしました。