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チェンジリーダーの9つの役割【AMA U.S. 最新情報】
チェンジリーダーとは
新しい技術の導入、顧客満足度向上など、ビジネスの存続には変化が不可欠です。チェンジマネジメントは、変化をコントロールするための体系的なアプローチです。変革への移行期を通じてメンバーを支援し、混乱を防ぎます。組織内の重要な変革を推進するには、チェンジリーダーシップが必要です。
チェンジリーダーシップとは何でしょうか。それは、変化を計画し管理する責任を負うだけではありません。チェンジリーダーとは、他者に影響を与え、慣れ親しんできたことを再考させ、なじみのないことをする可能性を受け入れるように仕向けることです。
チェンジリーダーは、大胆な変革のインスピレーションを与えるビジョンを示すと同時に、メンバーが慣れ親しんだ快適な環境から一歩踏み出し、自信を持って新たなことや根本的に異なることをやり始めるように支援します。
優秀なチェンジリーダーは、ビジネスにとって極めて重要であり、急速な進歩や不確実性がまん延する時代に非常に必要とされています。米国AMA (American Management Association) の専門家も知っているように、チェンジリーダーは生まれるものではなく、作られるものです。チェンジリーダーの9つの重要な役割を紹介します。
1. 変革の必要性を理解する
現状を否定し、変化を受け入れるよう周囲を説得するには、リーダーはこの取り組みの重要性を十分に理解しなければなりません。そうでなければ、メンバーがその価値を理解できるはずはありません。
2. 変革への準備態勢 (レディネス) を見定める
チームメンバーはこの変革に対する準備ができていますか。メンバーがすでに業務でいっぱいになっている場合は、反発が予想されます。
3. 変革への準備態勢 (レディネス) を高める
提案された変更を、チームにとってより快適に実行できる方法を見つけます。この変更が作業プロセスをどのように合理化し、問題を解決するかについての研修や説明会を行うことを検討します。
4. 変革のスコープとスピードを調整する
変革への取り組みが広すぎないか、実装までのスケジュールがタイトすぎないかを確認します。適宜、取り組みの範囲を絞りスケジュールを見直します。広範囲な変更をより小さな単位に分割することも検討します。
5. 変革に対する利害関係者の反応を理解する
チームメンバー、顧客やサプライヤーなど影響を受ける人々の立場になって、変革の取り組みを考えるようにします。彼らの感情面にも考慮します。
6. チェンジマネジメント計画について話し合う
計画をメンバーと話し合うことにより、変革へのコミットメントを高めることができます。ほとんどの人にとって、変化は受け入れがたいものです。明確で一貫性のあるコミュニケーションによって、変化を受け入れやすくしましょう。
7. 変革の取り組みを戦略と結びつける
組織の戦略的方向性と変革の取り組みが結びつくようにします。
8. 変化からの学びを支援
仕事のプロセスや結果がどのように改善されたのかについて、定期的にフォローアップをして、チームが変化から学んだことを文書化し共有しましょう。変化が組織全体にどのような利益をもたらしたかをアピールします。
9. 取り組みを軌道に乗せ続ける
変革は持続可能でなければならなりません。チームの進捗と成果をモニタリングし、変革が意図した目的に沿っているかどうかを確認し、正しい方向に進んでいることを確認します。
チェンジリーダーは、たいへんで人目につきやすく、責任の重い仕事です。そのため、重要な変革の取り組みを行う前に、上記9つの役割を考慮するようにしてください。
*本記事は米国AMA (American Management Association) で配信されたものを、許諾を得て掲載しています。
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クインテグラルは、世界有数の人材育成コンサルティング組織であるAMA (American Management Association)の日本支社として営業を開始して以来30年以上、日本およびASEANでAMAプログラムを提供し続けています。