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チームワークに必要なリーダーシップ3項目【AMA U.S. 最新情報】
マネージャーなら誰でも知っているように、チームワークはほとんどのビジネスの成功に欠かせないものです。しかし、あるグループに仕事を割り当てたからといって、そのグループが突然チームワークを発揮するわけではありません。チームとして働くには、グループのメンバー全員が、共通の目的にコミットしなければなりません。さらには、その目的の達成を支援すること、結果に対する責任を引き受けることの両方を共有していなければなりません。だから、リーダーシップが必要なのです。
結束力があり成功するチームのリーダーは、チーム力学を理解し、各メンバーがつながり、協力し、困難を克服し、共に成長する過程を導きます。これは、同じ業務で働く日常的な社内チーム、例えば、マーケティング、製造、エンジニアリング、経理などにも当てはまります。また、程度の差こそあれ、次のような場合でも当てはまります。一時的なチーム、プロジェクトチーム、クロスファンクショナルチーム、バーチャルチームや、社外の人々、例えば請負業者、ベンダー、ボランティア、顧客などがメンバーに含まれる時でさえも、当てはまります。
リーダーシップスタイル
個々の社員が目標を達成し業績を向上させるように、チームを成功に導くには、重要な要素があります。それは、リーダーシップのスタイルです。どのようにすれば、チームのメンバーのやる気を引き出し、仕事を成功させることができるでしょうか。それは、リーダーシップのスタイルにかかっています。民主的、コーチング的、変革的、戦略的など、どのようなスタイルを選んでも、あなたにとってやりやすく、あなたが率いるチームのタイプに合っている必要があります。
しかし、リーダーシップのスタイルは、チームの成功の一部にすぎません。AMAの専門家は、チームビルディングのためのリーダーシップには、さらに重要な要素として、メンバーへのリーダーの態度と奉仕の精神 (サーバント) の2点を強調しています。
リーダーの態度
リーダーシップの態度とは、あなたが仕事とメンバーに対してどのように感じているかということです。チームの目的や目標の優先順位が低ければ、メンバーも当然それを感じ取り、期待される最低限のことしかしようとしないでしょう。チームの発展と成功を導くには、チームの仕事を大切にすることはもちろん、チームメンバーを個人として、また協力者として認め大切にしなければなりません。あなたがリーダーとして、チームの努力や組織への貢献に関心を持ち、心から感謝していることが伝われば、メンバーもそれに応え、自分の仕事に誇りを持ち、協力して優れた成果をあげようと努力するでしょう。
奉仕の精神 (サーバント)
チームメンバーへの奉仕を第一に考えて指導すれば、チームは成長します。リーダーであるあなたは、チームがあなたのために働き、基準を達成し、期待される結果を出し、上司にあなたの指導力を示すなど、あなたのために働いてくれると思いがちかもしれません。しかし、チームが何かを成し遂げるためには、まずメンバーの要望を理解し、それに応えることです。つまり、メンバーに奉仕する姿勢が必要です。ハーマンミラー社 (米国の家具メーカー) の前CEO、マックス デプリーは次のように言っています。「リーダーの責任は、最初に現実を明らかし、最後に、『ありがとう』と感謝することです。最初から最後まで、リーダーはサーバントでいること」
リーダーシップにサーバントの要素を取り入れるには、まず、次の問いかけをすることから始まります。「How can I help? お手伝いしましょうか」
チームワークのためにリーダーが支援できること
チームメンバーが協力して目標を達成できるように、リーダーは次のように支援します。
- メンバーが必要とするリソースを提供する
- 役立つ情報を提供する
- 期待される成果の方向性を示し、優先順位を明確にする
- ワークフローの阻害要因を取り除く
- 基準は高いが達成可能なものを設定する
- チームメンバーには、無理をしていると感じたらはっきりと言うように促す
- チームを擁護し、必要に応じて盾となる
- チームの全員の仕事が認められ、報われるようにする
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クインテグラルは、世界有数の人材育成コンサルティング組織であるAMA (American Management Association) の日本支社として営業を開始して以来、30年以上、日本で唯一AMAプログラムを提供し続けています。本記事は、AMAで配信された人材育成に関する情報をAMAより許諾を得て掲載しています。