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新任マネージャーが直面する課題を克服するには【AMA U.S. 最新情報】
新任マネージャーの課題
管理職への昇進を目指し、多くの人は何年も働いています。しかし、残念なことに、昇進した後に部下や同僚、上級管理職から有能で信頼できるマネージャーと認めてもらうために、どれだけ努力をしなければならないかについては考えてはいません。
マネージャーという肩書があるからといって、自動的に権力や特権や尊敬が与えられるわけではありません。しかし、この肩書があれば、新しい役割に伴うチャレンジに取り組み、やりがいのあるキャリアを開始させることもできます。
AMA (American Management Association)は創立100周年を迎え、研修と人材開発分野において世界有数の団体です。AMAは、新任マネージャーが直面する最大の課題を特定し、それを克服するための方法を紹介します。
*本記事は米国AMAで配信されたものを、許諾を得て掲載しています。
期待値の管理と設定
すべての新任マネージャーの最初の仕事は、チームや上級管理職があなたに何を期待しているかを知ることです。その期待に応えようと意識的に取り組むことで、新任マネージャーは大きく成長します。
特に、あなたが新任マネージャーとして何を期待されているかを知ると同時に、あなたが周囲に期待していることを明確に伝えることも重要です。
信頼の確立
ストレスフルの状態の中、新任マネージャーは自信を失い、能力が足りないのかと不安になります。大切なことは、昇進したのはあなたが勝ち取ったからということを忘れてはいけません。これまで発揮してきたリーダーシップや最も得意とするスキルを客観視して棚卸しを行い、自信をもってください。マネージャーとして認められ、話を聞いてもらい、信頼してもらうためには、日々、自分の専門知識を仕事に生かすことです。
技術的な専門性とマネジメントの専門性のバランス
新しい役割には、新しいスキルが必要です。マネージャーとして、もはや結果を出すことだけに責任を負っているわけではありません。あなたの仕事は、チームメンバーを通じて、またチームメンバーとともに成果を上げることです。あなたが何をするかだけでなく、部下が何を成し遂げるかによってあなたは評価されます。部下を細かく管理するようなことはせずに、うまくいくように指導し幅をもたせましょう。
別のやりがい
新任マネージャーになると、最初は個人の貢献や功績を認めてもらえなくなることがあります。また、スタッフとして働いていたときと同じような達成感を味わえるとは限りません。あなたが仕事を楽しむためにも、部下同士のもめごとを解決したとか、チームの能力を向上させたとかいった別のやりがいを見つけてください。
時間管理
リーダーであっても、あなた自身の時間を管理しなければなりません。しかし今やあなたの時間管理は、部下が時間管理できているかどうかにかかっています。部下に指示したことが、あなたの時間管理にも影響してきます。部下が期限を守り、必要な報告を期日通りにできるように工夫しましょう。
変化の管理
変化はストレスになりますが、変化に対しての不安の多くは回避できます。初めてマネージャーになったあなたは、新しい役割の1つとして、変革者の役割を担います。まずは、変化に慣れることが重要です。時にはワクワクするような変化や、うまく対処できないような変化を実現するよう求められます。さらに、部下が変化を受け入れるのを支援し、変化の中で部下を支援することも必要とされます。
リスクテイキング
リスクテイキングは、躍進するための鍵です。リスクを取って行動し、結果を出すことでチームの模範となり、チームがそれに続くよう促します。また、チームが失敗しても許容することは、多くの場合、最も創造的な解決策につながります。
新任マネージャーの仕事は、本質的にストレスが多いものです。いつでも課題に対処できるように意識し準備しておくことで、ストレスを和らげ、移行をスムーズにできます。何よりも、早急に多くのことを期待しないことです。部下や上層部が、新任マネージャーとしてのあなたに慣れるまで多少時間がかかります。あなた自身も忍耐強く頑張ってください。
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クインテグラルは、世界有数の人材育成コンサルティング組織であるAMAの日本支社として営業を開始して以来30年以上、日本およびASEANでAMAプログラムを提供し続けています。