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WBCとタイムリープとアンコンシャスバイアス
侍ジャパンのWBC優勝
侍ジャパンのWorld Baseball Classic (WBC) 優勝には心が躍りました。本当に嬉しかったですし、周囲の人たちが喜んでいるのを見るのもなんだかとても幸せな気持ちになりました。
私が小学生の昭和50年代は、Jリーグも発足前で、スポーツといえば見るのもやるのも野球が一番人気だったと感じていました。当時を思い出すと『キャプテン翼』の影響などもあり、サッカーも人気がありました。ただ野球の方が、実在するあこがれの選手が多くいてプロリーグもあり、子供達のあこがれの的となっていたように思います。その後は数々のスポーツ競技が盛んになり、野球人気が少し衰え気味で、テレビでのナイター放送の減少もあり、野球がここまで注目されるのも非常に懐かしい感じがしました。
人材育成、研修業界に身を置いていると、どうしても結果を出したチームを分析したくなります。リーダーシップや戦略・戦術など、私たち社会人が組織で働く上で参考になることはたくさん起こっていたと推測されます。それは今後、さまざまな意見が出てくると思うので、楽しみにとっておきます。
大谷翔平選手は人生何周目
今の私の興味関心は、もっぱら大谷翔平選手が人生何周目なのかということです。それが気になってなりません。先日終了したテレビドラマ『ブラッシュアップライフ』の影響です。タレントのバカリズムさん脚本のドラマで、主人公がタイムリープを繰り返すお話です。
このドラマを見るまでは、成功している人やとても優秀で活躍されている方に対して、「あの人、人生何周目なんだろうか?」という発想は全くありませんでした。このドラマを見た後のWBCでは素直に、大谷選手は絶対に人生何周目かに違いないと思っている自分がいました。きっと、このドラマは私にとって相当面白かったのだと思います。
さて、このドラマでは人が亡くなった後、来世に行くという設定になっており、その手前に役所のようなものがあり、自分が何の生き物に生まれ変わるのかを告げられます。ドラマ内では、アリクイやサバなどの人間以外の生き物に生まれ変わることが告げられます。それが嫌であれば、もう一度今世 (人間) を生まれた時からやり直すことができるという設定になっています。記憶や意識は亡くなった時のままでやり直すことになるので、これから起こること、つまり前世ですでに起こったことへの対応を2周目の人生では変えることができます。勉強などもせずともすでに、前世で得た知識や経験があるので、2周目の人生では、どんどんすごい人になることが可能です。
突拍子もないストーリーではあるものの、私はこのストーリーを何の違和感もなく受けいれていました。その理由は、タイムリープものというストーリーが比較的多く存在しており、私は今までも何度も触れてきました。輪廻転生という概念を昔から知っており、生まれ変わるとか、来世という概念も既に知っていたからだと思います。
アンコンシャスバイアス
当たり前のことですが、輪廻転生の概念を知らない人に、大谷選手が人生何周目なのかと言っても全く伝わらないでしょう。このように「当たり前に共有されていると思うこと」には、気を付けなければいけません。相手も同じように受け取るであろうという無意識な期待が、アンコンシャスバイアスとなり、さまざまな誤解や誹謗中傷、さらには差別的行動の原因になってしまうことがあります。これは私たち社会人の日常にも潜む見えないリスクであり、ダイバーシティマネジメントやハラスメントなどの問題の根っこに潜んでいると考えられます。
当たり前と思っていることほど注意するのは難しいです。一球一球を投じる球を慎重に選択するピッチャーのように、自分が発する一言一言に、アンコンシャスバイアスが潜んでいないかを発する前に気を付けたいものです。
出来過ぎたストーリーの訳
WBC決勝戦での最後の場面「トラウト選手vs大谷選手」は、アメリカでは「映画のようだ」と表現され、日本では「漫画のようだ」と表現されていました。どちらも同じ意図で同じように表現されていることなのですが、映画と漫画と例に出てくるものが違うのは文化の違いとして非常に面白いなと思いました。どちらも誰かが書いたシナリオのような出来過ぎたストーリーだという表現です。それもそのはず、大谷選手が描いた2周目人生のストーリーなのですから (笑)
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