プログラムラインナップ
アサーティブコミュニケーション
コース概要
市場のグローバル化、働く人材の多様化に加え、外部環境の変化も相まり、ビジネス環境が複雑になっています。日本人同士であれば成立していた、ハイコンテクストなビジネスコミュニケーションは、国際社会では通用しません。より明確に、直接的にメッセージを伝え、意見交換できる能力が日本人に求められています。また、雇用システムの変化により、今日では、マネージャーが年上の部下を管理することも珍しいことではありません。このように複雑化する人間関係の中で、必要なことを上手く伝えられない管理職が増えています。
AMAでは、アサーティブなコミュニケーションを「明確で直接的で正直に、一貫したメッセージを伝える方法」と定義しています。一方的ではなく、相手を尊重しながら築きあげるコミュニケーション能力が、今こそ求められています。
本セミナーでは、アサーティブの定義を明確にし、自分自身のコミュニケーションスタイルを理解した上で、アサーティブにコミュニケーションを展開するための意識、知識、スキルを習得します。
インフォメーション
- 価格
- 132,000円(税込)
- 言語
- 日本語
- 主催
- クインテグラル株式会社
- 開催場所
- 東京/大阪/名古屋/その他
- 期間
- 2 日 (9:30-17:30)
- PDU Power Skills: 14.0
日程をご選択ください
学習目標
- ● アサーティブとはどういうことかを明確にする
- ● アサーティブと他の行動スタイルの区別を明確にする
- ● あなた自身のアサーティブネスを明確にする
- ● 自尊心と自信を改善するテクニックを学ぶ
- ● 文章や口頭など、さまざまな状況においてアサーティブな言葉やテクニックが使えるようになる
- ● コンフリクトを減らし、解決するためにアサーティブなアプローチを学ぶ
- ● 「要求」や「断り」に対し、アサーティブに対応する方法を学ぶ
- ● 会議の場で、アサーティブなコミュニケーションをとる際の注意点を知る
- ● フィードバックをアサーティブに伝え、受け止められるようになる
対象者
- ● 必要な時に、自らの意見を相手にきちんと伝えたい方
- ● グローバルビジネスで自らの意見をきちんと伝えたい方
- ● 年上の部下に対するコミュニケーションの取り方を課題に感じられている方
学習内容
1. アサーティブの基礎
「アサーティブ」とはどういうことか?アサーティブであることによるリスクとベネフィットとは何か?アグレッシブ(攻撃的)、パッシブ(受動的)な行動スタイルを掘り下げることで、アサーティブであることとはどういうことかを理解し、自分の行動スタイルを確認します。
- アサーティブコミュニケーションとは
- アサーティブな人の特徴
- アサーティブのリスクとベネフィット
- コミュニケーション行動スタイル
- 行動スタイル:Passive・Assertive・Aggressive
- グローバルビジネスにおける日本人
- ケーススタディ
【進行方法】インタラクティブレクチャー、個人ワーク、グループワーク
【グループワーク・個人ワーク】ケーススタディを使用したグループワーク、セルフアセスメント:自身のコミュニケーション行動スタイルを把握する
2. 個人的要因
自分自身のアサーティブネスに影響を与えたものが何であるかを掘り下げます。また、自尊心と自信を高めるためのテクニックを学びます。同時に、他者を尊重することの重要性を認識し、自己尊重と他者尊重の両方を考慮した上であなた自身の「アサーティブ憲章」を作成します。
- セルフコンセプト
- 強みの共有
- 強みを認める
- 他者との関わり
- 自尊
- 自尊心を改善するために
- アサーティブであることに対する共通の恐れ
- 他者尊重
- 他者尊重を改善するために
- 褒め言葉を与え、受け取る
- アサーティブ憲章を作る
【進行方法】インタラクティブレクチャー、グループワーク、ペアワーク、個人ワーク
【グループワーク・ペアワーク・個人ワーク】自分を認識するワーク:ゲームやアセスメントを行い、 自身の行動や感情等を含めた体験や価値観、判断基準等を振り返る
3. コミュニケーション
アサーティブなコミュニケーションをする上での3つの要素(バーバル、ボーカル、ビジュアル)の重要性を確認した上で、コミュニケーションに重要な傾聴スキル、質問スキルを学びます。また、アサーティブにコミュニケーションするための伝え方のステップ、言葉や表現の選び方の他、困難な相手にアサーティブに対処するコミュニケーション方法を学びます。
- コミュニケーションの要素
- アサーティブな人のコミュニケーション
- 傾聴の4要素
- 質問の種類
- 関係自己評価:うまくいっていない関係
- 好みや違いを受容し、対応する
- アサーティブな言葉の選択ガイドライン
- アサーティブな表現の4ステップ
- E-mailの3ステップ
【進行方法】インタラクティブレクチャー、個人ワーク、グループワーク、ペアワーク
【ペアワーク・個人ワーク】アサーティブな言葉を選ぶ、言いにくいことを伝える
4. 心の葛藤をマネージする
コンフリクトの対処方法をAEIOUモデルを使用して学びます。また自分自身の「要求の仕方」や「断り方」を認識し、アサーティブにこれらを伝える方法を学びます。アグレッシブ(攻撃的)であってもパッシブ(受動的)であっても、”No”と言うことが相手にどのような影響力を及ぼすのかを学び、アサーティブに断る方法を練習します。
- 職場での心の葛藤
- AEIOUモデル
- AEIOUフレーズ
- セルフアセスメント
- 要望する
- アサーティブに要望する
-「No」と言う 過去・現在・未来テクニック
【進行方法】インタラクティブレクチャー、個人ワーク、ペアワーク、グループワーク
【ペアワーク・個人ワーク】AEIOUモデルを使用しNOと伝える
5. 実務への適用
状況に応じてアサーティブスキルを発揮するための考え方や手法を学びます。会議の席で、難しい状況に置かれた際にアサーティブに対応する方法や、最もアサーティブスキルが求められる「フィードバックをする(受ける)」際に、アサーティブスキルをどのように発揮するかを具体的に学びます。
- 会議
- 会議の参加者として困難な状況への対応
- 困難なタイプに対応する
- 困難な(防御的な、はぐらかす)な相手に対処する
- 壊れたレコードテクニック
- フィードバックについて
- 改善のフィードバックを与えるガイドライン
- 改善のフィードバックを受け取るガイドライン
- フィードバックを要求するためのガイドライン
【進行方法】インタラクティブレクチャー、個人ワーク、グループワーク
【グループワーク・個人ワーク】困難な状況や、フィードバックを与えたり、受け取る際にアサーティブな対応をする
6. アクションプラン
アサーティブにコミュニケーションすべき状況を想定し、どのようにコミュニケーションをするか、具体的なプランを作成します。
- アクションプラン 1~3
【進行方法】個人ワーク
【個人ワーク】学んだこと、気づき、意識して実践しようと思うこと等を書き出す
前提条件/事前課題
特になし
ご注意事項・ご確認事項
- コース内容は予告なく部分的に変更される場合がございます。
受講者の声
- ● 段階を追った具体的な内容で、理論→実践→実行しにくいものを行動に移す→先入観をなくす、を納得の上で業務に役立てられそうです。
- ● 今まで無意識に遠回しな表現を使っていることが多かったことに気づきました。伝え方も、事実を伝えてから自分の気持ちをいうことで効果的にはっきりと意見できることがわかりました。
- ● 受講者の疑問点にすべて丁寧にわかりやすく答えていただきました。テキストを追っているだけの研修が多い中、フレキシビリティがあって素晴らしいです。